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Carry My Luggage(CML)

参考動画:https://youtu.be/dzyJ1dHTulc

Note 参考動画は完璧ではない.RoboCupのルールによってタスク内容が異なる可能性があるので,あくまで参考程度にしてください. 気になる点や議論したい点などがありましたら,GitHubのIssuesにてご記入ください.

メインゴール(Main Goal)

このタスクでは,外に駐車された車(イメージ)までロボットがオペレータの荷物運搬を支援することを想定している.ロボットは荷物(紙バッグ)を掴んだ後,既知環境から未知環境までオペレータ追従し,荷物運搬の支援を行う.その後,自律的にスタート地点(既知環境)まで戻ることことを行う.

Note Educationリーグと同じ競技を採用し,ルール内容も同じなのですが,差別化のため異なる採点方式を用いている.

フォーカス(Focus)

このタスクは,指差し認識,マニピュレーション,既知環境と未知環境でのマッピングやナビゲーション,人追従走行,音声対話,タスクプランニングなどに焦点を当てている.

セットアップ(Settings)

  • ロケーション:家庭環境を模したアリーナ環境が用いられる.競技はアリーナの内外で行われる.アリーナ内は事前にマッピングすることができる(既知環境)が,アリーナ外は事前にマッピングすることは禁止とする(未知環境).
  • スタートロケーション: ロボットは,2つの椅子の中心に向かって,Room 2: Dining Roomの中心からスタートする.
  • 荷物(紙バッグ): オペレーターの近く(2[m]以内の距離でロボットから見える位置)に,2つの紙バッグを設置する.
    • サイズ:260×10×310[mm] Amazonリンク
    • 配置場所:自チームで行う.この際,荷物(紙バッグ)は椅子の上に設置していく(椅子はフォロミーの経路上に被らないようにTidy Up for OPLタスクと同じ配置となる).
  • オペレーター: オペレーターは,ロボットの前に立って競技で使用する紙バッグを指さす.オペレーターは自チームから選出してください.

Warning Educationリーグのルールに合わていく方針のため、ルールが変わる可能性がある.その際,全体で共有する.

シナリオ(Scenario)

スタートフェーズ(Starting Phase)

  1. 競技時間:競技時間は7分間となる.
  2. 配置:レフェリーは,チームにロボットをスタート位置へ移動させるよう指示する.
  3. スタート:レフェリーはスタートの合図を出し,タイマーをスタートさせる.同時にチームは最後の簡単なセットアップ(スタートボタンを押す等)を完了し,エリアを離れる.このとき,ボタンを2つ以上押すなど複雑なセットアップ手順の実施は認められない.
  4. 指差し:オペレータはスタートの合図と同時に,2つの紙バッグの内,事前に指定されたバッグの方を指さす.
  5. 把持:ロボットは,オペレータが指さしたバッグを認識し,それを把持する.

フォロミーフェーズ(Follow-Me Phase)

  1. 運搬開始:ロボットが紙バッグを把持し追従可能な状態になったら,ロボットはオペレーターにその主旨を伝える.
  2. 歩行:その後,オペレータは既知環境から未知環境に向かって歩き始める.このとき,アリーナの外にあるゴール地点は固定の場所とする.
  3. フォロミー:ロボットは歩き始めたオペレータを追従し,走行する.オペレータがゴールにたどり着いた場合,オペレータからその主旨を伝えてもらう.

Warning オペレーターが歩行し始めたら、ロボットの方に向いたり,歩行を止まったりすることは禁止とする.

ナビゲーションフェーズ(Navigation Phase)

  1. 受け渡し:オペレータとロボットがゴールに着いた後,オペレーターはロボットからバッグを受け取り,ロボットにお礼をする.
  2. ナビゲーション:ロボットは未知環境から既知環境にあるスタート地点まで自律的に移動する.このとき,ロボットは様々な障害物を回避しながら自律走行を行う.ただし,この障害物に挑戦するかどうかは各チームで決めることができる(障害物を回避するごとに加点される). この障害物の種類には下記の4つのモノがある.
    • 人混み(3~4人)が静的な状態で邪魔をする
    • 地面にある小さな物体(積み木など)
    • 見づらい3Dオブジェクト(椅子やグラスなど)
    • 開閉式バリア(ガイドポールなど)
  3. ゴール:ロボットがスタート地点へ戻ったら,タスク終了になる.

デウス・エクス・マキナ(Deus ex Machina)

本タスクでは,次のデウス・エクス・マキナが採用される.デウス・エクス・マキナでは該当アクションの点数は入らないが,より簡単な手法で部分的なタスクをスキップし,全体的なタスクを継続することができる.

Action Bypassing
紙バッグの選択
  • 設置されている2つの紙バッグの中で1つに限定する
  • 1つの紙バッグのみが設置される
紙バッグの把持
  • ロボットが選択したバッグを,オペレータがロボットに持たせる
  • その際,ロボットがオペレーターに紙バッグの位置を伝える
マーカを用いた人追従走行
  • マーカをオペレータに持たせた状態または取り付けた状態で人追従走行を行う

スコアシート(Score Sheet)

Action Score
メインタスク
紙バッグをアリーナの外にあるゴールまで持ち運ぶ
  • オペレータが選択した紙バッグの検出
  • 選択されたバッグの把持
  • オペレーターを追従してアリーナの外に出る
  • オペレーターを追従してアリーナの外にあるゴールへ着く
50
100
50
50
ボーナスタスク
アリーナへの再入場
  • 自律的にアリーナ内に入る
  • 自律的に`スタート地点`へ戻る
25
25
静的な人混み(3~4人)を回避する
50
地面にある小さな物体(積み木など)を回避する
50
見づらい3Dオブジェクト(椅子やグラスなど)を回避する
50
開閉式バリア(ガイドポールなど)を回避する
50
ペナルティ
不参加(無断) -500
合計(ボーナスタスクを含む) 500

Note Educationリーグと同じ競技を採用し,ルール内容も同じなのですが,差別化のため異なる採点方式を用いている.

Note 開閉式バリア(ガイドポールなど)は,三角形のものを3本ほど用いる.Setup Dayから使用可能(予定).

運営(EC)による指示(Instructions from the Executive Committee(EC))

  • 準備
    • 外の道でロボットの行く手を阻む人を3~4人選ぶ.
    • 紙バッグの位置を選び,オペレーターにバッグを割り当てる.
    • ロボットが屋外で直面する障害物を選択する.
    • ゴール(車)の位置を選択する.
    • アリーナの外に出るときは,ロボットに注意する.
  • アナウンス(Setup day)
    • ロボットのスタート地点の選択し,アナウンスする.
    • どのバッグを使用するかの選択し,アナウンスする.

レフェリー(TC)の動き(Role of the Referee(TC))

  • 競技開始30分前に集まり,説明を受け,スコアシートを受け取る.
  • シナリオに記載のレフェリーとして行動する.
  • スコアシートに基づき,競技を採点する.
  • 他のTCと採点内容を確認し合う.
  • スコアシートを提出する.

Note TCは各チームから数名選出され,他チームの競技において以下を行ってもらう.詳細については,一般規定の採点方法をご確認ください.