映画のエンドクレジット(日本語では通称エンドロール)は、1915年「The Birth of a Nation」のアメリカ映画初の長編映画で導入されたと言われています。映画史上は評価がありますが、本作の内容は人種差別的な描写があり上映禁止運動でも知られます。 エンドクレジットの役割は、出演者やスタッフなど自分たちの作品に貢献した人々を認める方法であり、制作者やスタッフ間での信頼関係や、次の仕事へのつながりなど業界に与える影響も持っています。 実際には、特定の事情により偽のエンドクレジットが作られた事例もあります。たとえば、エンターテイメント性を高めるための手法であったり、無許可での撮影が行われた際に法的な責任回避のために偽の名前が用いられた例があります。しかしながら、エンタメ性や法的な問題がどうあれ、実在する人物が作品に貢献していた場合、その制作映画のエンドクレジットには貢献した証が必須であると考えています。ここにおいて実名の有無は問う必要がないとも考えています。
そして、実在する人物が作品に貢献していた場合、その制作映画のエンドクレジットには貢献した証が必須であると考えています。実名の有無は問う必要がないとも考えています。公正な報酬システムが確立することで、出演者やスタッフに対する支持者からの直接的な報酬支払いの仕組みが可能となります。
特定の作品に取り組んだ特定の役割の貢献者に対してパブリックブロックチェーンのコントラクトを通して直接的に報酬を支払う経路を作ります。 これをFlowブロックチェーン上で構築します。
- ブロックチェーンを利用することで、エンドクレジットの情報が改ざんできない不変性を持ちます。これは、エンドクレジットの正当性を保証するために非常に重要な要素であり、映画やアニメ、ゲームなどのコンテンツ業界においても、不正なエンドクレジットを防止するために役立ちます。
- また、ブロックチェーンを利用することで、エンドクレジットに紐付けられた情報が誰でも検証可能になるため、公正性が高まります。つまり、映画やアニメ、ゲームなどのコンテンツ業界において、エンドクレジットの貢献者を公正に表彰できます。
- さらに、DeFiでのユースケースを利用することで、収益の分配ロジックにおいてLiquidity ProviderやStaking・Claimの概念的な応用が可能になり、拡張性があります。つまり、映画やアニメ、ゲームなどのコンテンツ業界において、報酬の分配方法を柔軟に設計できます。
Flowを利用する理由は以下の通りです:
- Flowは「wallet-less」アプローチを採用しており、ユーザーがウォレットを所有する必要がないため、より多くの人々にアクセスしやすくなっています。このアプローチは、エンターテインメント業界の大衆化において有益であると考えられます。
- Flowでは、アカウントに対してKeyの登録が容易であり、数百から数千のKeyの登録により、アカウント単位での拡張性に示唆があります。これにより、アカウントを拡張したり、限定的な委任を設定したり、カストディアンを信頼して操作権限を引き継いだりする柔軟性があります。この柔軟性は、エンドクレジットに紐付けられた報酬分配方法を設計する際に有用です。
- さらに、Flowはスマートコントラクトを用いたエンターテインメント資産の管理に適したブロックチェーンであり、高速かつ安全にトランザクションを処理できます。これは、エンドクレジットに紐付けられた報酬分配方法を実装する際に重要です。
このエンドクレジットによって、次のような目的を実現することを目指しています。
- 映画・アニメ・ゲームなどのエンターテイメントコンテンツ全般で、貢献者を公正に表示することにより、貢献者の公正な表彰を実現する。
- スマートコントラクトを用いたエンドクレジットの導入により、貢献者の情報が改ざんできない不変性を持たせ、映画・アニメ・ゲームなどのエンターテインメントコンテンツにおいて、貢献者を公正に表彰することができる。
- 貢献者への報酬の分配や投げ銭など、さまざまな応用が可能なエンドクレジットを実現することにより、映画・アニメ・ゲームなどのエンターテインメントコンテンツにおいて、貢献者の報酬分配方法を柔軟に設計できるようにする。
このエンドクレジットの具体的な特徴は以下の通りです:
- スマートコントラクトを使用することで、貢献者情報の改ざんのない公正なエンドクレジットを実現できます。
- ブロックチェーンの不変性を活かし、作品情報をコントラクトに紐付けることができます。これにより、作品情報や貢献者情報が改ざんされることがなく、正確な情報を保持できます。
- 収益の分配において、さまざまなビジネスモデルに柔軟に対応できるため、映画・アニメ・ゲームなどのエンターテインメントコンテンツにおいて、報酬分配方法をより柔軟に設計できます。たとえば、収益の一定割合を貢献者に分配する方法や、貢献度に応じて報酬を分配する方法などが考えられます。
本応募では、Flowブロックチェーン上で、エンドクレジットに付与される contract interface を構築し、実装可能な最小構成を目指します。また、将来的に拡張可能なコントラクトインターフェイスの定義を行い、少なくとも1つのエンドクレジットコントラクトを作成します。なお、本応募ではFTとしてFlowを使用し、独自FTやFlow上のwrapped USDC、wrapped USDTは使用しません。
- コントラクトの用意: エンドクレジットに必要な貢献者情報を格納し、NFTの発行を行うコントラクトを作成します。
- 貢献者の登録: コントラクトに貢献者を登録し、役割や貢献度などの情報を記録します。
- NFTの発行: コントラクトから貢献者は貢献者としてのNFT、視聴者は視聴者としてのNFTをmintできます。
- 投げ銭: 視聴者は、視聴者として保有するNFTを用いて、特定の貢献者や貢献者たちを指定して、保有するFlowを支払うことができます。また、報酬を受け取る貢献者は、貢献者としてのNFTを保有している必要があります。